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糖質制限は太るのかやせるのか

糖質制限は糖質食品である米、麦、いもなどに含まれるブドウ糖が脂肪細胞に蓄積される中性脂肪を減らすことができるものです。ブドウ糖は血糖値を上昇させます。血糖というのは血液中のブドウ糖のことで、血液中のブドウ糖が多くなることで血糖値が上昇します。糖質を摂ることによって血糖値が上昇すると膵臓のランゲルハンス島のβ細胞が反応して、血糖値を降下させるホルモンのインスリンが分泌されます。インスリンには肝臓で合


α‐リポ酸は太るのかやせるのか

α‐リポ酸は以前は医薬品成分でしたが、2004年に食薬区分の変更によって食品成分としても使えるようになりました。ダイエットサプリメントの成分として注目されて、当初は広まったものの、勢いがなくなっている印象があります。しかし、ここにきて大復活する兆しが見えてきました。というのは、α‐リポ酸の中でも天然型のR‐αリポ酸(R体)の有用性が明らかになり、非天然型のS‐αリポ酸(S体)の危険性が明らかになっ


高血糖だとエネルギー代謝が低下する

ブドウ糖は代謝の重要なエネルギー源で、血液中のブドウ糖が多ければ、それだけ代謝が高まりそうな感じがしますが、ブドウ糖が濃い状態になる高血糖状態ではエネルギー産生が高まりにくくなっています。このことを理解するために、Hb(ヘモグロビン)A1cの特徴について説明させてもらいます。 HbA1cは血液中の赤血球の色素であるヘモグロビンが糖化したものです。糖化は、たんぱく質にブドウ糖が結合した状態を指して


一食抜きは太るのかやせるのか

一食抜きはよくないという話をしても、それでも食べなかった分だけやせるという考えを拭えない人は少なくありません。そういった人には一食抜きをすると「やせるどころか、かえって太る」という話をしています。例えば朝食を抜くと、空腹のあまりに昼食を腹を満たすために食べてしまうので、食べすぎになるということはあります。ここで話をするのは、そういったことではなくて、消費エネルギー量が減ってしまうという事実です。


一食抜きをしてよいタイミング

食事で摂ったエネルギー源が余分に蓄積される脂肪のもとになっているということなので、食事の量を減らすか、1日に三食の食事を1回でも抜けば蓄積される体脂肪が減るということは普通に考えることです。ダイエットのために抜くとしたら、どの食事が効果的かということはよく聞かれます。できることなら抜くことなく、三食のエネルギー量を考えて、代謝に必要な栄養素は減ることがないようにしてほしいということを伝えるようにし


エネルギー代謝は簡単に説明できるのか

エネルギー代謝は健康維持にもダイエットにも重要な役割をしています。エネルギー代謝のメカニズムを理解して実践すれば、日本メディカルダイエット支援機構のモットーでもある“無理なく無駄なく”を体感することができます。そこでメディア関係者からの問い合わせには、エネルギー代謝のメカニズムを紹介しているのですが、例えばテレビ番組で取り上げるときには図解をして、場合によっては譬(たと)え話を入れたりするので、で


夏は太るのかやせるのか

暑い季節には体温が上がり、汗をかき、食欲も低下することから“夏やせ”という言葉は長く使われ、多くの人が納得していました。ところが、エアコンが普及して、むしろ寒さを感じる場所があって、オフォスで膝掛けを使うのは夏場という時代になると話は違ってきます。 エネルギー代謝で使われる基礎代謝は全エネルギー量のうち70%ほどを占めています。そのうちの70%ほどは体温の維持に使われているので、“70%×70%


得点ゲームは脳トレになるのか

電車の中でタブレットを取り出している高齢者がいて、何か検索をしているのかと思って遠くから見てみたら、ゲームを頑張ってやっていました。頑張っての範囲を超えて、必死に画面に向かって指先を動かしていて、周りのことには気も回らないという熱中ぶりです。その内容はというと次々に登場する丸型のツールを消したり、移動させたりする得点ゲームで、どちらかといえば高齢者向けというよりもゲーム初心者がやるものという印象で


酢飯で夏バテ解消ができるのか

地方のテレビ番組を見る機会があり、夏バテ解消の料理の成分としてビタミンB₁とクエン酸を取り上げ、それが含まれる食品を紹介していました。 ビタミンB₁は納豆、枝豆、豚肉、オクラなどを紹介していたのは特に問題はなかったのですが、クエン酸は酢に含まれているので、ご飯を炊くときに酢を少し加えるといいという紹介をしていました。酢飯なら、もっとよいという話もしていましたが、これには引っかかりを感じました。と


筋肉を増やす食事、運動、睡眠の組み合わせ

筋肉を強化するためには、たんぱく質の摂取と同時に成長ホルモンが必要です。若いときには成長ホルモンは1日を通じて多く分泌されていますが、中高年以降では運動をしたあとと睡眠中以外は、あまり分泌されなくなります。運動をしたあと、成長ホルモンの分泌が盛んになるのは30分後であるので、このタイミングで良質なたんぱく質が多く含まれている肉、魚、卵、乳製品、大豆・大豆製品を摂るようにします。高齢になると消化能力