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10代後半の女性に糖質制限は大丈夫か

「孫世代の10代後半に健康づくりの正しい情報提供を」ということを前回書いたところ、さっそくメディア関係者から問い合わせが相次ぎました。協力の申し出を期待していたところですが、「10代後半にアピールする方法として何をやろうとしているのか」、「10代後半にウケるネタを教えてほしい」という声が多く、やっぱりという感じでした。そんな中に「10代後半に糖質制限をすすめても大丈夫か」という質問がありました。糖


少子化が国民の健康に与える影響

国民全体の健康状態を考えるとき、どうしても「高齢化」というキーワードが出てきて、それに振り回されがちになります。現在の日本はWHO(世界保健機関)の定義に従うと、高齢化社会でも高齢社会でもなく、超高齢化社会となっています。そして、最後の段階の超高齢社会が目の前に迫っています。そのときには高齢者の健康、それを支える世代の健康が重要であるとの考えが中心になりがちですが、長期戦略が必要な超高齢社会の対策


ご飯を少ししか食べられないのが糖尿病か

ダイエットの話をするときに、例として糖尿病をあげることがあります。糖尿病というと、血糖値が上昇しすぎることによって血管に影響が出る病気で、血糖は血液中のブドウ糖のことを指すので、ブドウ糖が含まれる糖質の食品を減らせばよいという考えにつながりがちです。糖質制限も、ブドウ糖を摂らなければよいという極端な考えを展開しているところもありますが、糖尿病対策の食事はバランス栄養食です。ブドウ糖を摂らない、ブド


健康情報を断定できる人が羨ましい

羨(うらや)ましいという言葉は、あまり使いたくはないのですが、何でも断定的に言い切れる人は、ある意味で羨ましくて仕方がありません。日本人の体質と食事の関係を分析した書籍をよく知っている方が出していたので、気になるページだけを立ち読みしました。いくつも突っ込みを入れたいところがあったのですが、中でも驚いたのは「日本人に肉食は合わない」というところです。 このことは私たちも主張していることで、脂肪酸


ミトコンドリアを増やす効果的な運動法

運動は無酸素運動と有酸素運動に大きく分けられます。ミトコンドリアの能力を効果的に高めるのはAMPキナーゼという酵素が働きやすい有酸素運動で、ウォーキングなどを長く続けるか早歩きをしてエネルギー不足状態を起こすと、ミトコンドリアが活性化され、ブドウ糖と脂肪酸の代謝が進んでいきます。有酸素運動は定期的に実施することが大切で、有酸素運動を休んでいる期間が長くなるとミトコンドリアの体積が減少することが知ら


ミトコンドリアを増やす運動と空腹

全身の細胞にあるミトコンドリアは糖(ブドウ糖)と脂肪(脂肪酸)をエネルギー源として、エネルギー物質のATP(アデノシン三リン酸)を作り出しています。ミトコンドリアにブドウ糖を取り込む作用をするのはα‐リポ酸で、脂肪酸を取り込む作用をするのはL‐カルニチンです。この2種類の代謝促進成分は20歳をピークに体内での合成量が減っていくことから、年齢を重ねた人はサプリメントとして補うことで代謝を高めることが


太っているのはラッキーかもしれない

ダイエット指導をする立場からすると、やせている人がダイエット希望をするのは、できれば対象者から外したいと思うことであり、できることなら太っている人にメディカルダイエットの手法を実施して効果を上げたいと思うことも多々あります。ただ、太っていることで健康に問題があって、生活習慣病の改善のためにやせることを医師から強く指導された人でもなければ真剣に実施してくれません。太っている人は楽天的な考えの人が多く


100gの糖から28gの脂肪が作られる

最近の研究の話題として「グリコーゲンにならなかったブドウ糖の28%が脂肪に合成される」ということがあり、この28%についての質問が複数ありました。中でもメディア関係者には「糖が脂肪に合成されるときのエネルギーロス率は23%」と話していることもあって、28%と23%の関連性も聞かれます。 エネルギーとして使われなかったブドウ糖はグリコーゲンに合成されて、筋肉や肝臓に蓄積されます。蓄積される量は筋肉


認知機能の健康は先回りをして対処する

未病の師匠である都島基夫先生は、病気にならないように先回りして対処する未病医療に取り組むきっかけは、慶應義塾大学病院で循環器の患者を診はじめたときに、救急医療で虚しさを感じたことだと話しています。救急医療の発展は目覚ましく、医療が進めば進むほど命を失わずに済む人は増えていきましたが、その一方で完全に治ることがなく、障害を一生涯抱えて暮らすことを余儀なくされる人を増やす結果になるという現実があります


健康スポーツの師匠の教え

日本メディカルダイエット支援機構の理事長は、過去に公益財団法人日本健康スポーツ連盟の理事を務めていました。同連盟は、厚生労働大臣認定運動型健康増進施設というハイレベルのフィットネスクラブの調査と指導をする唯一の団体で、そこで働く健康運動指導士と健康運動実践指導者の更新教育を担当しています。両資格認定者は5年間に20単位の更新単位を取得することで資格を更新することができる規定で、その更新教育を実施し