最新情報

糖尿病の人が短命の理由

糖尿病の人は平均寿命が短い理由を知りたいという依頼が、テレビ局のプロデューサーからありました。番組制作会社のディレクターからの依頼なら、すでに放送が決まっていて、そのままアドバイスが放送されることが多いのですが、プロデューサー、それもテレビ局本体のプロデューサーとなると企画段階のことが多いのが通常です。しかし、これは“種まき”としては有効なことなので、積極的に協力をさせてもらっています。 今回の


「コーンスターチ」と「コーン・スターチ」

コーンスターチはビールの副原料として使われています。原材料の表示を見て、麦芽、ホップに続いてコーンスターチと書かれていれば、麦芽とホップの他にコーンスターチが使われていることがわかります。ビール通の人は麦芽とホップ以外が使われたものを「こんなのはビールじゃない」と言うこともあります。ドイツにはビール純粋令というものがあって、大麦の麦芽、ホップ、水、酵母だけを使って醸造したものがビールと認められます


粉茶でポリフェノールを摂ってもよいのか

これまで、このコーナーでも抗酸化の話の中でも繰り返し茶葉と粉茶の違いを紹介して、粉茶の選び方を間違ったら大変、自宅で茶葉を粉茶にするのはやめたほうがいいという話をしてきました。これはメディア関係者には、本来のテーマと違うことで会っても、安全性を絡めて必ず伝えてきたので、そろそろテレビでは違う伝え方がされてもよいはずなのに、よく知っているディレクターが所属しているプロダクションが制作している番組でも


認知症と認知症もどき

“もどき”というのは本物ではない偽物を指す言葉です。がんもどきというと一般には、豆腐に野菜を混ぜて油で揚げたもののことで、雁(がん)の肉に味が似ているところから名付けられたとされています。実際に雁の味に似ているかどうかには異論もあるところですが、もどきには似て非なるものという意味の他に、今では匹敵するものというプラスの意味でも使われるようになっています。 医科学の世界では“もどき”というと別の「


90歳は「そろそろ」ではなく「まだまだ」

男性の平均寿命が80.98歳と81歳に迫り、女性は87.14歳と87歳を超えた今(2016年調査)、男性なら90歳を、女性なら95歳を超えたら随分と長生きだと思われています。しかし、2017年の敬老の日に発表された90歳以上の人口は約206万人にも達しています。そのうち100歳以上は6万7800万人以上となっているので、90歳代は約200万人もいることになります。男性で90歳になった方が「そろそろ


大人のための赤ちゃん用粉ミルク

粉ミルクというと母乳の代わりの赤ちゃんが飲むために開発されたものです。生後6か月以内を対象としたものと、離乳食を食べている6か月以降を対象としたものの2タイプがあります。赤ちゃん用のものだから赤ちゃんが飲むもの、赤ちゃんしか飲んではいけないものというイメージもありますが、随分と前から大人も飲んでいました。牛乳がなかったから粉ミルクで代用しよう、ということではなく、あえて粉ミルクを愛用していた大人が


男女の歩数の開きが大きい都道府県

平成28年国民健康・栄養調査の結果によると、歩行数の全国平均は男性が7779歩、女性が6776歩と男女の開きは1000歩ほどとなっています。女性は家事をする分だけ出歩く時間が減るので、それが歩数の差になっているというのが一般に言われていることです。 日本メディカルダイエット支援機構の理事長が、健康寿命延伸による地方創生に取り組んでいる岡山県の数字を見たところ、男性が8136歩、女性が6042歩と


糖尿病患者も予備群も1000万人の時代に突入

平成28年国民健康・栄養調査の結果が、平成29年9月21日に発表されました。その前年末には概要が発表されていますが、その間に調査データの詳細が検討されています。その中で注目されて、さまざまなメディアから発表されているのは糖尿病の患者と予備群の数です。 糖尿病患者は、国民健康・栄養調査では「糖尿病が強く疑われる者」となっています。速報で発表したメディアの中には、「糖尿病が疑われる者」と肝心な“強く


脳に酸素を効果的に送るためのウォーキング

高齢者の健康のための運動というと足腰の健康維持によるロコモティブシンドローム(運動器症候群)対策という印象がありますが、運動の中でも比較的取り組みやすいウォーキングは脳機能の維持と向上のためにすすめられています。厚生労働省による「介護予防マニュアル」でもウォーキングは脳機能のための実施項目となっています。 脳の機能というと一番に気になるのは認知症です。認知症の発症率は65歳以上の高齢者では10人


血流低下で酸素が不足するとエネルギーが不足する

脳の血流が低下することによって起こる症状や疾患があります。ストレスや寝不足などによって脳血管が萎縮すると血流低下が起こり、正常な血流に戻すために血圧が上昇します。若いときには血管に弾力性があり、新陳代謝が盛んなために、血圧の上昇が血管の老化や動脈硬化にはつながりにくくなっています。ところが、年齢を重ねると自然と動脈硬化が進んでいきます。それよりも老化が進んでいる状態が疾病につながる動脈硬化となりま