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発達栄養講習47 これさえ食べれば大丈夫というもの

今回のテーマの「これさえ食べれば大丈夫というもの」と言えるものがあればよいのですが、栄養学や医学の大家(「たいか」で「おおや」ではありません)と長年交流をして、一緒に研究を進めてきているものの、残念ながら、そのようなものに出会うことはできていません。 栄養学的には、人間は霊長類の頂点に立ったときから、何でも食べられるようになったこともあって、雑食になりました。それは逆に言うと、すべての栄養素


健康食品 敵か味方か4 機能性表示食品制度で変わった食品規制

機能性表示食品制度が始まったのは、2017年(平成27年)4月からです。機能性表示食品は国が定めるルールに基づいて事業者が食品の安全性と機能性に関する科学的根拠などを消費者庁に届け出ることによって機能性を商品パッケージなどに表示できるものです。国による審査は必要ありません。 それ以前の特定保健用食品(トクホ)は、販売する商品を用いた試験によって生理学的な機能を持つ成分(関与成分)の有効性を証


健康食品の法規制4 消費者が知りたいことがわからない法規制

健康食品は医薬品的な有効性を表示したり、述べたりすることは法律によって規制されています。その規制は非常に複雑で、健康食品を販売する事業者にとっても、健康食品を使用する人にとっても、わかりにくく、間違った理解をすることが少なくありません。 医薬品的な効能効果を表示して販売するのは違法だという認識はあっても、病気の予防なら問題ないと思い込んでいる販売事業者がいまだに存在しています。病気が治った、


母子の栄養9 食生活指針「体重増加」

「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」では、「妊娠中の体重増加は、お母さんと赤ちゃんにとって望ましい量に」と示されています。 妊娠中の体重増加は、正常な妊娠経過でみられる現象です。母乳の一部は脂肪細胞に蓄積されている脂肪酸で、妊娠期間には脂肪酸を蓄積するために体脂肪(内臓脂肪、皮下脂肪)が増えていくようになります。 妊娠中の適正な体重増加は、母親と赤ちゃんの長期的な健康の維持・


代謝と糖尿病21 活性酸素と血糖値の関連性

血液中には、活動のためのエネルギー源になるブドウ糖が流れています。ブドウ糖は、食事で摂った糖質が分解されたもので、活動をしたときに細胞に取り込まれて、効率よくエネルギーとして使われています。血液中のブドウ糖は血糖と呼ばれます。糖尿病で耳にすることがある血糖値というのは、血液中のブドウ糖の割合を示しています。血糖値が高ければブドウ糖の量が多く、低ければブドウ糖の量が少ないことになります。 血液


健康食品 敵か味方か3 法律コンサルタントを再開する理由

東京から岡山に6年前に移住するときに、規制側の役所の仕事から離れることで、やっと言いたいことが言える、本当に困っている健康食品の販売事業者の手伝いができるようになると意気込んでいました。 岡山には親戚縁者もなく、たまたま全国の中で訪れたのが15回と最も多かったくらいでしたが、岡山移住は私が代表のNPO法人の当時の理事の誘いがあり、これまでやりたくてもやれなかった健康づくりを重視した介護支援の


健康食品の法規制3 消費者を混乱させる法規制

健康食品に関する法的な規制は、健康食品を販売する事業者にとっても健康食品を使用する人にとっても理解しにくく、さまざまな問題を起こす要因となっています。 よく知られているのは、健康食品は医薬品的な有効性を表示したり、述べたりして販売することができないということです。この法規制は販売事業者だけでなく、健康食品を使用する消費者も混乱させています。 というのは、商品パッケージやチラシ、広告など


DNA Answer29 DNA資格認定の対象者

DNA資格認定講習の受講対象者と想定しているのは、発達障害児の保護者ではありません。最終的に情報を支えたい先としては、間違いなく発達障害児の保護者なのですが、保護者にストレートに伝えるのは困難だと考えています。 発達障害児は複数の意味で栄養が重要となります。脳の機能に凹凸があると、まずは凹の部分を埋めるところから始めることになります。最終的には埋めて□になったところで、次には凸の優れた部分を


エネルギー代謝59 エネルギーは体熱を高めることで多く作られる

全身の細胞を働かせるためには、エネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)があって、細胞のエネルギー産生器官のミトコンドリアに取り込まれれば、エネルギーが発生するわけではありません。ミトコンドリアでエネルギーを作り出すためには、生化学反応を効果的に起こすための酵素が必要になります。 体内の酵素が働くためには一定の温度が必要で、その温度を保つことが全身の細胞を正常に働かせて、身体機能を整えることがで


ツイン・ウォーク37 ノルディックウォーキングの基本

ノルディックウォーキングは、2本のウォーキングポールを用いて歩行するものを一般に指していますが、ポールの使い方によってポールの先端のゴムパッドとグリップの形状が異なった2つのタイプに分かれています。 1つは発祥地フィンランドのノルディックウォーキングの流れを忠実に継いでいるもので、ポールを(進行方向)後方の地面に突いて押し出し、推進力を生み出して運動効果を増大させるウォーキングで、ゴムパッド