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代謝と糖尿病18 血糖改善の食事のポイントその2

◎ビタミンとミネラルの充分な摂取 ビタミンとミネラルはエネルギー代謝を促進して血糖値を下げる役目をすると同時に、血管の再生を進めるためにも大切なものです。ブドウ糖の代謝に特に必要なのはビタミンB₁で、これは豚肉、うなぎ、魚介類、豆類、そばなどに豊富に含まれています。ビタミン、ミネラルを充分に摂るためには緑黄色野菜をはじめとした多くの食品を摂るようにして、肉類、乳製品、海藻も欠かさないようにします


記念日2月21日〜28日

広く健康に関わる記念日について紹介します。 2月21日 毎月21日は「木挽BLUEの日」(雲海酒造)、「漬物の日」(全日本漬物協同組合連合会)。 2月22日 猫の日制定委員会が猫の鳴き声のニャンニャンニャンから「猫の日」と制定。ロート製薬がセルフメディケーションを伝えるフリーマガジン「太陽笑顔fufufu」の普及のため、ふ(2)ふふ(22)の語呂合わせで「ふふふの日」と制定。猫背改善専


DNA Answer27 できるところから始める支援

発達障害児の支援は、医療の範疇や福祉の範疇、行政の範疇から発達障害児の保護者による日々の支援まで、さまざまな支援があって成り立っています。どれが重要とランクをつけるのではなくて、すべてが必要で、どれが欠けてもうまくはいかないのですが、まだ追いついていない部分があるのは事実です。 発達障害児は発達障害があることを除けば、定型発達(発達障害ではない)と同じはずです。ところが、発達障害児を特別扱い


母子の栄養8 食生活指針「カルシウム」

「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」では、「乳製品、緑黄色野菜、豆類、小魚などでカルシウムを充分に」と示されています。 妊娠中や出産後は、胎児の身体を作ったり、授乳したりすることにより、母体からカルシウムが失われます。妊娠・出産・育児に適した身体を作るためには、妊娠前から積極的なカルシウム摂取を心がけることが大切です。 しかし、日本人の女性のカルシウム摂取量は平均的に少なく、


健康・火の用心45 健康づくりで時間泥棒にならないために

健康づくりは一朝一夕に進むものではありません。一石二鳥のような効果的な方法であっても、習得にも実践にも時間がかかるのは当たり前のことです。健康づくりについて学びたいという人は、経済的に苦しくなった時代には増える傾向があります。 私たちが実施する講習を受講して、理論学習のもとに一緒に行動しようということであれば、積極的に時間を取って、相手方にも時間を取ってもらって、講習に手間をかけていくのは当


発達栄養講習45 母親の栄養状態と子どもの成長

母親の栄養状態は、子どもの栄養状態に大きな影響を与えます。この事実については、母乳栄養で語られることが多くて、母親が食べたものが母乳として子どもの栄養になるという認識が一般にはされているようです。 母乳の材料は、母親の血液です。血液が乳腺で母乳に作り変えられています。その事実から、母親が食べたものが血液の中身になり、その栄養バランスがよくないと母乳に含まれる栄養も偏りが生じるという考え方をさ


エネルギー代謝58 エネルギーがエネルギー代謝を進める

身体のエネルギー代謝は、飲食によって摂取したエネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)が消化・吸収されて、それぞれブドウ糖、脂肪酸、アミノ酸に分解されてから細胞の中のミトコンドリアに取り込まれるところから始まります。 ミトコンドリアで発生したエネルギーは、その細胞の中だけで使われます。電気のようにほかに流れていくことはありません。 神経細胞は長い形をしていて、端まで伝えられた電気信号に応じ


代謝と糖尿病17 血糖改善の食事のポイントその1

◎適切なエネルギーの摂取 血糖値はブドウ糖の増加によって高まっていくため、食事の改善ではブドウ糖が含まれた糖質を減らせばよいように感じるかもしれません。しかし、血糖値を下げるには糖質を減らすだけでなく、適正なエネルギー量を確保するとともに、三大エネルギー源のバランス(エネルギー比率)が基本となります。 血糖値を下げるためには、代謝を高めることが大切であり、体を正常に働かせるためにエネルギー


発達栄養90 糖質制限でもケトン体があれば大丈夫!?

脳に選択的に成分を取り込むための血液脳関門について前回説明したときに、取り込むものとしてケトン体を取り上げました。ケトン体は脂肪から合成されるもので、血液中のブドウ糖が大きく減って、血糖値が極端に低下したときに肝臓で作り出されます。ケトン体はアセトン、アセト酢酸、β−ヒドロキシ酪酸をまとめたものです。 ケトン体は血液脳関門を通過してブドウ糖の代わりにエネルギー源として使われます。そのことから


ツイン・ウォーク35 正しい歩き方は体重の移動から

歩くときには、直立状態から片側の足を前に踏み出すという印象がありますが、この動きでは体重の移動がスムーズに行きません。勢いよく前進をするためには、直立の姿勢から身体の重心を進行方向に移して行きます。 こうすると停止状態が崩されて前方向に体重がかかります。崩れ始めた姿勢を支えるために、片方の足を前方に移動させて地面に足裏を着地させます。これが歩行の第一歩となります。つまり、足を前に出して歩行が