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講習NAVI24 サプリメント講習のきっかけ
一般には“サプリメント”と表現していても、講習をするときには健康食品全体を含めています。受講する人の多くにも、講習して使う人の多くにも、サプリメントを法律的な分類のサプリメント(栄養機能食品)とは認識していないからです。 栄養機能食品は、特定の栄養成分の補給のために利用される食品のことで、通常の食事では不足する栄養素を摂るために使われるものです。その範囲となる成分はビタミン13種類、ミネラル
エネルギー代謝43 メディカルは“療法”を指している
ダイエットは食事療法、運動療法を意味すると前回紹介しましたが、ダイエットが“やせる”という意味だというイメージしている人には“療法”という言葉は抵抗があります。病気の予防・改善の有無ではなくて、余計な体脂肪が減ってスリムになればよいと考える人に、私たちが研究してきた生活習慣病対策としてのダイエットの話をしても、なかなか通じないということがありました。 そこで私たちは、一般にイメージされるダイ
脂肪代謝促進研究20 健康食品は弱い薬と同じなのか
健康食品のことを医薬品と同じように考える人がいたり、医薬品を弱めたものと考える人もいます。健康食品は法律的には食品で、特定保健用食品、機能性表示食品は身体に与える機能の一部だけを表示することは許可されているものの、それは血糖値の上昇をゆるやかにする、血圧を抑制するといった科学的に裏付けられている結果であって、高血圧症や糖尿病などの病気を治すというものではありません。 それでも医薬品を使わずに
健康情報共有21 塩分は高血圧の原因とは限らない
塩分で血圧が上昇するのは、食塩感受性が影響しています。人間の身体にはナトリウム濃度を一定に保つ仕組みがあり、ナトリウム濃度が高くなると腎臓から排出して、逆にナトリウム濃度が低くなると腎臓でナトリウムが再吸収されます。 食塩感受性がある人はナトリウムの排出の機能が障害を受けやすくなっています。食塩感受性が高いと、塩分を多く摂ることによって腎臓の交感神経の働きが促進されて、ナトリウムの排出が抑制
発達栄養75 精神的なショックで牛乳が飲めないこともある
牛乳が苦手だという子どもは、色や味、喉の通り方といった五感に関する理由で飲めない、飲めなくなったということがありますが、そのほかにも五感とは違った感覚のために飲めないことがあります。その中で多いのは、牛が怖いから、臭いで嫌な思い出があるからということです。 この記憶のために、感覚過敏の反応が強く現れることもあります。牛の絵を見ただけで嫌な思い出が蘇り、牛乳は飲めてもパッケージに牛が描かれてい
健康・火の用心5 未病は自力で改善できる状態
“未病”というのは健康と病気の間にある発病に至らない軽い症状がある状態で、日本未病学会では「自覚症状はないが検査で異常がみられる西洋医学的未病と、自覚症状があるが検査では異常がない東洋医学的未病」との分類を示しています。 東京にいたときの主治医が慶応義塾大学の教授を務めた循環器医で、日本未病学会の2代目の理事長であったことから学会の支援もして、随分と勉強をさせてもらいました。また、その先生は
講習NAVI23 サポート会社の存在
サプリメント・健康食品の販売に関わる法規制の専門家の一角を占めて講習をしていたことから、ネットワークビジネスのメンバーとして誘われることはありませんでした。中には、「それだけの健康知識があるのだから勿体ない」と発言する知人もいましたが、私にアプローチしてくるのは、ネットワークビジネスの会社からの法律講習やコンサルタントの依頼でした。 アメリカのDSA(Direct Selling Assoc
サプリ概論227 ターミナリアベリリカを使用した機能性表示食品
ターミナリアベリリカは、インドなどの南アジアなどの熱帯地域に原生しているシクンシ科の落葉樹で、その果実には没食子酸が含まれています。ターミナリアベリリカ由来没食子酸には、食事で摂取する糖や脂肪の吸収を抑えて、食後の血糖値や中性脂肪値の上昇を抑える機能があることが報告されています。 その機能を消費者庁に届け出て、機能性表示食品と認められた製品があります。どのような機能があるのかというと、食後の
脂肪代謝促進研究19 中性脂肪値に作用するL‐カルニチン
脂肪代謝促進作用がある素材は、血液中に放出された脂肪酸を筋肉細胞に取り込み、エネルギー代謝を促進する作用があるものです。 脂肪代謝促進作用のある素材として特に注目されるのはL‐カルニチンです。 L‐カルニチンは必須アミノ酸のリシンとメチオニンから合成されるアミノ酸の一種で、体内に蓄積されています。L‐カルニチンは肝臓で少量が合成されているものの、20歳代前半をピークに減少して、次第に不
脂肪代謝促進研究14 L‐カルニチン研究の第一人者
L‐カルニチンは、2002年に医薬品成分から食品成分として許可された代謝促進の化合物です。L‐カルニチンと聞くと、ダイエットサプリメントの成分として一般には知られているようですが、医薬品成分としてはカルニチン欠乏症の治療に使われていました。それが厚生労働省の食薬区分の変更で、食品成分としても使えるようになりました。 カルニチン欠乏症は、L‐カルニチンの材料となる必須アミノ酸(リシン、メチオニ