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スクワットは数をこなせばいいわけではない

スクワットは立ち上がるために必要な下半身の筋肉を鍛えることができる自重トレーニングです。自重というのは自分の身体の重さという意味で、道具を使わずに行うことができるウエイトトレーニングを指しています。足腰の強さが問われる職業では最も重要となる筋肉で、高齢で舞台に出続けていた大女優さんに運動と食事についてインタビューをしたときに、「スクワットを毎日1000回している」と話していました。それは凄い!と思


なぜ牛乳は朝に飲むものになったのか

牛乳を飲みながらパンを食べるという学校給食のスタイルは、いつしか家庭にも持ち込まれて、パンに牛乳が朝食の定番となりました。学校給食で教えられた「三角形の食べ順」は子どもから親にも祖父母にも伝えられて、パンを牛乳で流し込み、次におかずを食べることも広まりました。 この話をアメリカの栄養学者にしたときに、「なぜ日本人は朝食にしか牛乳を飲まないのか」と聞かれて返答に困ったことがあります。そこで付き合い


記念日5月25日〜31日

広く健康に関わる記念日について紹介します。 5月25日 はごろもフーズが創業日の1931年5月25日を「シーチキンの日」と制定。ハウス食品が、とんがりコーンの発売日の1978年5月25日にちなんで「とんがりコーンの日」と制定。宮崎県果樹振興協議会亜熱帯果樹部会が、みやざき完熟マンゴーの普及のためにマンゴー(05)ニッコリ(25)の語呂合わせで「みやざきマンゴーの日」と制定。毎月25日は「プリンの


妊娠中の生活が母親と子どもの体調に与える影響4

子どもの健康のための生活面の注意というと誕生後が中心になっていますが、お母さんの胎内にいるときに受けたことが、子どものときだけでなく、生涯にわたって影響を与えることが多くの研究によって明らかにされています。 その研究成果として、国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国


発達栄養学114 野菜が食べられない子どもの対応1味覚の話

野菜が食べられないというのは発達障害に限ったことではありません。発達障害による偏食の対応というと、感覚過敏による味覚や触覚の過敏から、刺激が強すぎるために食べられないことが原因として追求されていますが、発達障害児であっても感覚過敏ではない原因があります。野菜嫌いの対処法はネットメディアでも書籍でも数多く取り上げています。参考にはなるものの、原因を限定して語りすぎているために、その通りにしても食べて


健康寿命延伸のための提言41 提言のエビデンス5身体活動2

国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター)が連携して、研究成果として「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)」を公開しています。提言のエビデンスの解説(第2回)を紹介します。 日本人の研究は少ないものの、WHO(世界保健機


日本人が最も健康だったのは昭和30年代後半説

日本人の平均寿命が50歳に達したのは昭和22年(1947年)のことで、その当時のアメリカは60歳、北欧は70歳を超えていました。今でこそ世界トップクラスの長寿国の日本ですが、終戦直後は、いわゆる先進国の中では最後尾に位置していたのです。それが2年後には60歳に急に平均寿命が延びています。これは平均寿命が、今の高齢者が何歳まで生きられるかという数字ではなくて、誕生した年齢(0歳)の人が現状の経済状況


妊娠中の生活が母親と子どもの体調に与える影響3

子どもの健康のための生活面の注意というと誕生後が中心になっていますが、お母さんの胎内にいるときに受けたことが、子どものときだけでなく、生涯にわたって影響を与えることが多くの研究によって明らかにされています。 その研究成果として、国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国


学習障害113 茶葉に使われている農薬がお茶に溶け出ない理由

緑茶にはカフェインが含まれていて、眠気覚ましの作用があります。また、テアニンという旨味成分(アミノ酸)も含まれていて、これはストレス軽減作用が認められています。緑茶は脳を適度に刺激するとともに興奮しすぎないようにするという学習の合間に飲むには適したものといえます。 緑茶には抗酸化成分のカテキンが含まれています。日常的に摂ることができる抗酸化成分の中でもカテキンは抗酸化力(活性酸素を消去する力)が


目と耳の反応が同時に起こるのは脳が調整しているから

目の前で話をしている人を観察すると、口が開いて唇が動いて話している視覚の感覚と、声が耳から入ってきて聞いている聴覚の感覚が一致しているのが当たり前と思われています。遠くに離れていれば目で見えたものから音だけが遅れてくることがわかります。光の速度は秒速約30万kmなので地球と月の間でも2秒で届くことになりますが、音の速度は秒速340mなので、目で見たものと耳で聞くことではズレがあるのは当然のことです