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発達栄養3 発達栄養の特徴
発達障害児を対象とした発達栄養が期待の割に進まなかったのは、発達障害の特性があげられます。同じ子どもに、いくつかのタイプの発達障害があることも珍しくなくて、個人差が非常に大きいという特徴もあります。また、複数の状態が重なり合って現れることもあり、そのために発達障害の状態を明確に分けることが難しく、定型的な答えが導きにくいことが大きく関係しています。 同じ偏食であっても状態は細かく分かれており、感
サプリ概論149 代謝促進の補助としてのL‐カルニチン
L‐カルニチンは代謝促進成分として優れたもので、かつては医薬品成分であったものが、食品成分としても使用することが許可されて、今では代謝促進サプリメントの雄となっています。全身の細胞の中にはエネルギー産生器官のミトコンドリアがあり、この中に脂肪酸が取り込まれるときにはL‐カルニチンが必要になります。脂肪酸はL‐カルニチンと結びつかないとミトコンドリアの膜を通過することができないからです。 L‐カル
発達障害サポーター41 発達障害児が増えたのは社会のせいなのか
発達障害は生活環境や社会環境の変化が影響しているとは言われているものの、具体的に何が、どれだけ影響して増え続けているのかがわからないと社会的には対応しにくいところがあります。例えば、親のストレスが原因の一つとしてわかったとしても、ストレス解消を社会的に進める目的を掲げて発達障害の発現数を減少させることは難しいと考えられています。 生活環境と生活時間の変化が関係するとしたら、栄養摂取や自律神経調整
サプリ概論148 L‐カルニチンは体内で合成されるが加齢で不足する
L‐カルニチンはアミノ酸類縁体で、以前は医薬品の成分として使われていました。2002年に食薬区分の変更によって食品成分としても使用することが許可されて、サプリメントにも使用されるようになりました。それを働きかけ、L‐カルニチンを広めるのに力を注いだのはロンザ株式会社です。1987年にスイスアルプスに設立された製薬会社ロンザ(Lonza)の日本法人で、35か国に拠点を構えている一つです。L‐カルニチ
Medical Diet76 太るための洋菓子
同じ摂取エネルギー量のお菓子なら、同じように体脂肪が増えるというのが一般的な感覚ですが、洋菓子と和菓子を比べると洋菓子のほうが太りやすくなっています。それはブドウ糖と脂肪酸がともに含まれているからです。 和菓子は甘いといっても、そのほとんどは糖質の小麦粉や米粉などと砂糖によるものです。砂糖はブドウ糖と果糖が1分子ずつ結びついたもので、ブドウ糖が血液中に入ると、その濃度に応じて膵臓からインスリンが
認定講習の諺もじり5「腐ってもタイアップ」その1
日本メディカルダイエット支援機構の講習内容は、これから先の日常的な情報を選択・判別するための基礎的な知識を身につける機会で、講習内容としてはレベルは高くないかもしれません。しかし、基礎的なことを学び、それを元にして定期的に発信される情報を重ねてレベルアップすること、わからないこと疑問に感じたことには答えていくということを繰り返して、お互いにレベルを高めていくことを重要視しています。 言い訳めいて
学習支援55 モチベーション向上への基礎判断
子どもの学習への意欲を高めるためには、いかにモチベーションを高め、自ら学ぶこと、学ぶ方法を考えることが大切となります。そのための方法は、さまざまな教育関係の書籍にも掲載され、これを取り入れた現場教育も行われています。その方法は、すべての子どもに共通する原則として、教育メソッドとして採用している教室もあります。 しかし、発達障害によって学習への困難さを抱える子どもの場合には、その特性から通常の方法
発達栄養2 発達のための栄養の充足
子どものときに好き嫌いがあっても、成長していくうちに食べることができるようになる、という考えがあります。ある程度は当たっているのですが、子どもが嫌がっているときに食べさせるべきなのか、それとも食べられない時期には子どもに嫌われることがないように避けてもよいのかという選択肢に分かれます。 “嫌われることがないように”というのは、その食べ物が嫌いになるということではなくて、食べさせようとしたことで親
サプリ概論147 メディカルダイエットと代謝促進成分の活用
メディカルダイエットは、特定非営利活動法人(NPO法人)日本メディカルダイエット支援機構が研究・実践している食事と運動、食事と入浴、運動と入浴の実施タイミングによって代謝を促進する方法を指しています。食事と運動のタイミングでは、どちらを先に行うのか、つまり食事の後に運動をする場合と、運動の後に食事をする場合で、エネルギー代謝が変わってきます。より代謝を促進させる方法は運動の後の食事で、空腹時に運動
脳の健康寿命62 朝食でたんぱく質を摂るべき理由
高齢になると運動の機会が減るだけでなく、運動をしても筋肉がつきにくくなることから筋肉量が減っていきます。筋肉量が変わらないとしても筋力が低下して、筋萎縮のパワーも低下していくようになります。 筋力が低下して、心身ともに弱っていく状態はフレイルと呼ばれています。フレイルと判断されるのは体重の減少(1年間に4〜5kgの減少)、疲れやすさ(週に3〜4日の行動するのが面倒だという状態)、歩行速度の低下、