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発達栄養87 身を守るための極端な偏食

発達障害のために食べられないものがあるときに、好き嫌いの問題だと簡単に片付けるのではなくて、感覚過敏や発達障害の特性による極端な偏食が栄養しているのではないか、と踏み込んで考えることが求められます。 感覚過敏は五感の感度が非常に鋭くて、通常ならほんの少しだけ酸味や辛味を感じる程度の味であっても、レモンを丸ごと、すり潰した唐辛子を全部、口の中に突っ込まれるように感じることがあります。そんな状態


代謝と糖尿病6 糖尿病は血管の疾患という認識

糖尿病は血糖値が判断材料となっていて、血糖値の上昇を抑えることが重視されます。医療機関では血糖降下剤(血糖値を下げるための医薬品)が出され、家庭では血糖値が上昇しすぎないように食事療法と運動療法を心がけることになります。 糖尿病は、食事療法と運動療法を実施したうえで、血糖値の変化に合わせた医薬品が処方されるのが基本となります。食事療法も運動療法もしないまま、医薬品だけを出して、血糖値が下がら


supplement NAVI 6 サプリメントの機能性と安全性の限界

サプリメント・健康食品のうち、内容成分と機能性について表示して販売することが許可されているのは栄養機能食品、特定保健用食品(トクホ)、機能性表示食品として認められたものだけです。 栄養機能食品は研究成果と長年の使用経験から、それぞれの栄養成分が定められた量の範囲内であれば栄養成分(ビタミン13種類、ミネラル6種類、脂肪酸1種類)の機能を表示することができます。 特定保健用食品は保健効能


DNA Answer14 発達障害と発達障がい

発達障害という名称は、発達障害児にも保護者にも、あまり好ましくない印象があります。発達障害は医学用語であって、診断されたときには障害という言葉が使われます。法律用語でもあって、発達障害児を支援する根拠となっている法律は発達障害者支援法です。 医療の世界では、こういったことに配慮して、「神経発達症」という呼び方をされるようになってきているものの、正式な医療用語ではないことから神経発達症と記載す


サプリ概論239  逆転の発想の鉄その2

鉄の摂取が不足する原因としてダイエットがあげられます。一つは鉄が含まれる肉類を食べる量が減ることで、鉄はたんぱく質と結びつくことから、肉類の摂取量が減ると鉄も不足する傾向があります。鉄が多い食品というとレバーが有名ですが、肉類に多く含まれるのは動物性食品に特有のヘム鉄です。レバーのヘム鉄は吸収率が15%を超えています。 15%というと低く感じるかもしれませんが、植物性食品の非ヘム鉄の吸収率は


健康・火の用心39 医薬品の使用を減らさないシステム

日本の医療費はアメリカに比べて安くて、個人の医療費だけでなく、国全体の医療費も低くなっています。ところが、医療費のうち医薬品にかかる割合は日本では約25%と、アメリカの2倍以上(約12%)になっています。 医療費が高いアメリカで、日本よりも医薬品の使用が少ないのは、アメリカの医療制度が関係しています。日本の医療制度は出来高払い方式で、医薬品を多く使うほど医療機関の収入が多くなる仕組みとなって


発達栄養講習39 こだわりがある親の影響

発達障害の話をするときには、極端なこだわりを示す自閉症スペクトラム障害に限ったことではなくて、発達障害児は全般的にも特別なこだわりがあります。そのこだわりは、発達障害によって起こっているだけでなく、発達障害があることによって受けている社会的障壁によっても生じていることです。 発達障害児支援法には、発達障害者(18歳未満は発達障害児)は発達障害があり、それに社会的障壁が加わることによって社会生


supplement NAVI 5 知りたいことがわからない健康食品業界の実情

サプリメントの元々の意味は“補助、補充、補給”であり、不足しているものを補うことを指しています。一般にイメージされるサプリメントはアメリカの「ダイエタリー・サプリメント」(Dietary Supplement)を略したもので、「日常の食生活では不足する栄養成分を補うもの」とされています。 我が国では健康食品が通称となっていますが、実際には定義はなくて、「通常の食品よりも健康によいと一般に考え


DNA Answer13 発達障害は治らないのか治るのか

発達障害は医学的には障害と名付けられていることから、発達障害児支援でも障害であるとの認識がされています。障害といっても、電気製品にたとえると故障をしているわけではなくて、すべての材料はそろっていても、一つの電線の通りが通常よりも遅れるなどして本来の能力が充分に発揮されていない状態と説明されます。 また、電線はすべて接続されているのに、接続させた部分の接触が足りずに、やはり本来の能力が発揮でき


Medical Diet160 血糖値と腸内環境の関係

血糖値が高い人は、糖質が少ない食事をすすめられます。血糖は血液中のブドウ糖のことで、糖質が分解されてブドウ糖になることで、これが吸収されて血糖値を上昇させます。 糖質は食事の満足度にも影響するもので、食べておいしいという感覚が消化液を多く分泌させるのにプラスに働きます。消化液は糖質がブドウ糖に分解されるのを進めますが、それと同時に脂質を脂肪酸に、たんぱく質をアミノ酸に分解していきます。消化液